登録販売者1年目の私が直面した現実と、現状打破した方法
こんにちは!
皆さん、登録販売者の資格はお持ちですか?
私はもともと医療分野に興味があり「実務を通して、医療分野の勉強がしたい」と思ったことがきっかけで、登録販売者の資格を取って、ドラッグストアで働こうと考えていました。
この資格の存在を知って、何も手につけていない無知の時は「勉強をして資格を取れればそれだけで接客ができる!」と思っていましたが、現実はそんなに甘くなくて…
本日は、登録販売者…通称「登販」の資格取得して、実際にドラッグストアで働いたことで感じた想像と現実とのギャップをお話しします。
資格取得の勉強中に抱いた不安
資格の勉強をする前は「薬の成分を覚えれば、市販薬のことは分かるようになる」と思っていましたが、勉強をして成分名が記憶に定着してくると「これだけの知識で市販薬の説明ができるの…?」と不安を抱くようになりました。
実際に、自宅にある常備薬の成分表を見ても「それぞれの成分の効果は分かるけど薬としてどう説明すればいいのか分からない…」という状態でした。
そんな状態の私でも試験では9割取れて余裕で合格できたんです。
試験に合格できたのは嬉しく思いつつも、これだけの知識で合格してしまったことに戸惑いもありました。
「合格ラインは超えているのに、説明ができない…。こんなんで資格が取れて良いの…?」と資格のレベルを疑ってしまうほどです。
「これでどうやって薬の接客するの?」と私は不安しかありませんでした。
想像と現実のギャップを目の当たりにして
そんな不安を抱きながら資格を活かして働き始めた私。
ドラッグストアに勤めれば、「実務の研修があって接客できるようになる」と期待していましたが、見事に裏切られました。
勤め始めたら実務のマニュアルはない、説明もない、研修もない…
右も左も分からない状態で店頭に立たされて「前から働いている人達と同じように働け」と言われている感覚で、想像とは違う 現実に厳しさを感じました。
接客が全く出来ないのに、指導してもらえる機会がない。
そんな状態で日々を過ごしており、焦りが募っていきました。
実務で学んだこと
「このままではマズい」と危機感を抱いた私は、どうしたら接客の知識や技能を身に着けられるか考えるようになりました。
そこで思い付いたのが、実務の時間を通して勉強をしていくことです。
ここからは、私が実践した方法をまとめてご紹介します。
ベテランさんの接客を見て聞いて、技能を身につける
色々と考えても実務のことが全く分からない状態だったので、登販の人に「薬の説明ができません。どうしたら接客できるようになりましたか?」と正直に聞いて回りました。
私と同じ年に受験した方で、先に登販として働いている人に聞いたら「ベテランさんの接客を後ろで聞いて覚えたよ」と教えてくれました。
お客様に薬の相談をされたらベテランさんを呼んで対応してもらって、それを後ろで聞いて学ぶ…。
お薬コーナーにある、登販を呼ぶベルの代わりになっていました。
現在は自分でも接客をしていますが、分からないことが多いので未だに後ろについて勉強しています。
ベテランさんを引き止めて聞く
ベテランさんは接客が終わって時間を取れる時は「分からないことあった?」と聞いてくれるので、私は必ず質問しています。
その接客の内容+αのことも教えてくれるので、この時間は多くのことを学べる貴重な時間なんです。
また、自宅で勉強していて分からないことがある時は、職場でベテランさんに質問したり薬剤師さんに質問のお手紙を書いたりして解決しています。
ありがたいことに、薬剤師さんは「忙しい時は質問に答えることができないから、質問を手紙に書いてきてくれたらお返事します」と言ってくれたので、文通することもあります。
上司や薬剤師に資料をもらう
接客のことで悩んでいる私に、上司や薬剤師さんが参考になる資料をコピーしてくれます。
上司から頂く資料はシーズンごとに接客頻度が増える症状に関するものです。
薬剤師さんから頂く資料は「症状に対してどんな薬を選ぶのがいいか」、これが分かりやすく書いてあるものです。
これらの資料はとても分かりやすく、実務の勉強が捗ります。
そのお陰で、ベテランさんを呼ばなくても一人で接客できる機会が増えました。
周りのサポートに感謝
このように周りの方に助けられて今でも登販として働けています。
周りの方からのサポートなしでは、この仕事を辞めていたと思います。
最初は野放しにされて絶望感がありましたが、今は自分の意欲に周りも応えてくれる環境に感謝しています。
実務用の本は買うべき
「実務の本は買う必要がない」と職場の登販の方から聞いていたので買っていませんでしたが、絶対買ったほうが良いです。
「商品の特徴を覚えれば接客できる」と彼らから聞いて、確かに商品に関する知識は必要だと感じていました。
しかし商品の特徴を覚えても、お客様に相談された症状から原因を探ったり、その対処法などを伝えることができませんでした。
そのことから、「商品以外の知識も身に着けなくてはいけない」と思うようになって実務の本を買いました。
ちなみに私が参考にした本はこちらです。
この本のお陰で薄っぺらい接客が、少しだけベテランさんに近づけたような接客ができるようになりました。
こういう勉強も大事なんだともっと早く気づきたかったです。
場数を踏め!!!
とにかく慣れなくては良い接客は出来ません。
たくさん接客すれば、色んな症状のお客様と出会います。
接客のたびに学んだことがアウトプットされるので、知識の定着に繋がります。
お客様に症状の質問して会話をすることで、コミュニケーション力が鍛えられて、数をこなすほどお客様に適切な質問をすることができるようになります。
以上のことから、私は場数を踏むことが大事です。
相談された内容に適切な質問をして症状を判断し、薬を選べるように、日々勉強して頑張ります!!